類が編んでくれた
シロツメクサの指輪を
あたしは大切に持ち帰り
家でも水につけて
飾っていた
でもどんなものも
いつか朽ちてしまうように
シロツメクサの指輪も
どんどんしなびてきて
茶色くなってしまっていた
まるで
類と一緒にいる
喜びと不安を表してるみたいだった
すごくすごく
幸せで嬉しいのに
この幸せが
ずっとは続かないように感じる
類が
お金持ちだから
あたしとは不釣り合いだから
こんなに不安なのかな
でも、それだけじゃないかもしれない
あたしは
あたしの中にある不安の正体が
まだ分からずにいた