二人の試練12

花沢家の代理人と名乗る男性は

なかなか口を開かなかった

食卓に通したが

コーヒーにも口をつけず

ただただ

重苦しい空気が流れていた

類が連れ戻される

そんな不安で

胸が張り裂けそうだった

いつものリビング

いつものコーヒーの匂い

でもいつもの

穏やかな空気はどこにもない

ずっと類と暮らしてきたことが

幻想のようだったと感じる

こんなあたしと

おぼっちゃまの類が

そもそも

一緒に暮らしていたのが

おかしかったのかな

あたしは

涙を必死でこらえていた

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